茨城シクロクロス取手ステージ、ならびに各地シクロクロス大会へご参加の皆さまにご報告です。
取手ステージME1カテゴリーにおいて、競技規則が定めるスタート待機姿勢を取らなかったと思われる選手がいたことを、事後の映像により確認しております。
『UCI CYCLING REGULATIONS / JCF EDITION
Starting procedure スタート手順
5.1.042
The riders shall assemble in the roll-call zone defined in article 5.1.019 at least 10 minutes before the start.
競技者は条項5.1.019に定義される集合場所(点呼地点)に、少なくとも10分前から集合しなければならない。
Riders must wait for the start with at least one foot on the ground or be penalised by being sent back to the last place in their start lane.
競技者は少なくとも片足を地面についてスタートを待たなければならない。これに従わない者は、スタート・レーンの最後尾に移される。』
本件について、本競技大会の審判団で協議を行いました。
・即時に審判団で確認することが出来なかった事象であること
・競技当日に申し入れ等がなく、リザルト確定後に映像で確認できた事象であること
・当該選手にヒアリングを行ったところ、競技規則への理解不足を猛省していること
これらを鑑みペナルティ等は発令せず、当該選手へは厳重注意と競技規則の理解徹底を申し入れました。
大会としまして、スターターを務めるチーフコミッセールをはじめ、アッシャー(招集係員)やコースマーシャルの配置や注意点を改めて見直し、再発防止に努めて参ります。
また、本競技大会の舗装ストレートにおいて UCI 規則 条項 2.2.025 が定める標準的な姿勢を取らず(いわゆる肘乗せエアロポジション)走行する選手がいたことを審判団で確認しています。
画像を 本規則を解説するJCFサイト より引用します。
選手の皆さまは、改めてこの規則の意味(レースに参加するすべての人の安全を確保すること、すべてのサイクリストの模範となること)を今一度ご確認いただきたくお願い申し上げます。
*2/26追記:上記についてはロード競技にのみ適用される規則ではないか?というご質問をいただきました。シクロクロス競技での適用に関してUCIに確認中となっております。分かり次第追記させていただきます。
*2/29追記:国内UCIコミセールを通じて、UCIからの見解を得ました。
UCIの見解としては、上記のような乗車姿勢には UCI規則 1.3.008 が抵触するとのことです。
UCI規則 1.3.008 によると、
・乗車姿勢はハンドルバー上の「hands(手)」によって保たれる。「forearms(上腕)」ではない。
・UCI規則 Section1 は共通項目であることから、特筆されていない限りはロード以外=シクロクロスにも適用される。
・ペナルティに関しては、必要であれば UCI規則 5.6.004 / 1.2が適用される。
来シーズンに向けては、過日発表のあった「ブレーキレバー取付け角度の制限」についてもご留意いただくよう こちらの資料 をご確認ください。
引き続き公正で安全な競技運営のため、選手・関係者皆さまのご協力を重ねてお願い申し上げます。
取手ステージレースディレクター 影山善明